花葬儀を選んだ理由
深夜に、途方に暮れていた時の電話の声にホッとしました。
数日おきくらいに様子を見にいっていた叔母が、しばらく応答がなく、心配がつのったものの、内鍵をかけられてしまったため入れない状況で、意を決し、救急車を呼びました。玄関のガラス戸を壊して救命士に中に入ってもらったところ、既に亡くなっていた、と知らされました。いわゆる「孤独死」であったため、警察から、翌日、監察医に診てもらうので、早急に葬儀社を手配してほしいと言われました。
スマートフォンで検索をした時に、一番に出てきたのが花葬儀さんでした。夜中に電話をかけ、最初に電話で対応してくださった萬代様の声のトーンや落ち着いたお話にとてもホッとしました。
翌日の手配なども花葬儀さんで対応してくださるとのこと、また、大丈夫ですよとおっしゃっていただいたのでひとまず安心し、お願いをすることにしました。
花葬儀を体験して良かったこと
葬儀から遺品整理、相続関係の相談までワンストップで対応いただいています。
特にこだわったお花はありませんでしたが、菊はやめてほしいということと、優しい色合いの祭壇で、とお願いしました。とてもシックで上品な感じの祭壇に仕上げていただき、従兄弟同士や町内会の方にも好評でした。
また、納棺の儀に立ち会わせてもらい、納棺師さんがきれいに整えるのを見せていただけたのが嬉しかったです。こちらの希望を聞いていただき、このようにされたほうが、とアドバイスも伺えて納得できたのは、有り難いことでした。
遺影写真は5、6年くらい前に叔母が海外旅行に行った際に使用していたパスポートの写真を使いましたが、その写真の姿に近いところまでお顔を整えることができ、写真とお顔が違いすぎることなくお別れができたのは良かったです。
葬儀が終わり、半年が経った今でもリベントさんにはお世話になっています。リベントさんには、葬儀の他にライフタイムサポートというサービスがあり、葬儀だけではなく、遺品整理や相続関係のお話もご相談できるとのことで、その専門家の方々に相談をしながら進めているところです。
ライフタイムサポートのご担当をされている鳥畑様と2、3回、お電話でお話をし、印象がいいなぁと思っていたところ、お会いしたらなんと意気投合(笑)
司法書士の門脇様も、余計なことはおっしゃらず、的確にこちらの質問に答えてくださっています。遺品整理もあと少しで終わるかな、といったところです。
葬儀が終わったあとは、いろいろな手続きがありますが、1社で葬儀からアフターサポートまでワンストップでやってもらえているので、とても助かっています。いろいろなところに自分で確認をする手間が省けるのは大きいですね。
-叔母様はどんな方でしたか?
芯の強い人でした。身内にはとても気を配っていましたね。
気丈できっちりとした叔母でした。歩けなくなったという連絡を叔母からもらった時にはびっくりし、医者に行くよう勧めたのですが、大丈夫、大丈夫と言って聞きません。きっと迷惑をかけたくないと思っていたのかもしれません。
そんな矢先に倒れてしまい、急なお別れを迎えることになってしまいました。
以前、私が銀座の和光というギャラリーで「嗅ぎたばこ(粉)」を入れる小瓶、小さな壺(「鼻炎壺:ビエンコ」と言うそうです。)があるのですが、そのコレクターの方がご自身のコレクションを展示していました。その小瓶の綺麗な細工がとてもかわいらしかったので、DMを余分にもらい、叔母に渡したところ、後日、叔母がひとりで見に行ったというのです。
その時に、叔母が、「コレクターの人から、嗅ぎたばこを吸わせてもらったのよ。」と楽しそうに話をしていたのを覚えています。
もともと叔母はお茶をやっていたので、そういう綺麗なものなどに、興味があったのかもしれませんね。
舟越桂さんという彫刻家の方の展覧会のチラシも渡したことがあります。
お茶をやっていたころは、大阪の師匠の先生のところにも出かけていたようです。
(お写真は、叔母様のお点前と、展覧会に出品した際のお写真)
こんなご葬儀でした
お式への要望
菊の花は使わない祭壇。
好きだった着物を叔母に着せてほしい。
〇 菊の花は使わずに、女性らしい優しい色合いで作ってほしい。
〇 着物がたくさんあるので、着せてほしい。
〇 納棺師の方に顔を整えてほしい。
実際のご葬儀
〇 お花はダリアやバラを中心に、紫や優しいピンク色で上品な祭壇
〇 お花のみではなくグリーンも組み合わせガーデンの中でお休みになっているイメージ
〇 参列者の方にも、お元気な頃のご様子を伺えるようエンバーミングを行いました。
-葬儀が終わってみての感想はいかがですか?
プランナーの井谷様、鳥畑様、関わったスタッフ方々の印象がとてもよかったです。
参列者の数は多くはなかったのですが、何十年ぶりかに会うような親族も多く、その応対でもバタバタしてしまっていたので、プランナーの井谷様や司会の方で、お坊様のアテンドを滞りなくお勤めいただき、こちらの対応も適切にご指示いただけたのは助かりました。お式当日も頭が回らないような状態でしたが、落ち着いた式進行で、無事に終えることができました。
実際に打合せから葬儀が終わるまでを担当してくださったプランナーの井谷様は、話しやすく、とても気を配ってくださり、テキパキと動いてくださって本当に助かりました。何かとやるべきことが多かったので、井谷様に見守っていただけたことは大きかった、とつくづくと思っております。
母の時は病死でしたので、病院の紹介で葬儀社を決めてしまいましたが、葬儀場の空き状況の関係で、亡くなった翌日のお通夜・告別式で大変でした。そういう意味では、井谷様としっかりとお話をする時間が取れたことで、着物の話なども気兼ねなく話すことができ、そこから、最期に、お茶を愛した叔母の象徴でもある着物を着せることができたのかなと思うと、本当に良かったと思っています。
四十九日が終わるまではばたばたしていましたね。まだ遺品整理や様々な手続きでくじけそうになることもありますが、鳥畑様や門脇様にアドバイスをいただきながら、なんとか年内に1周忌まで終えられたらと思っています。
それが終われば、ほっとするのかもしれませんね。
エピソードとお写真は、ご家族様のご許可をいただいて掲載しております。